乾太くんをオール電化で取り付ける場合の手順と注意点

今、オール電化住宅にお住まいで「乾太くんを入れたい」と思っている方も多いと思います。

私は実際にガス会社に勤めておりオール電化住宅に乾太くんを取り付けした経験がございます。

そこで今回は「オール電化で取り付ける場合の手順と注意点」をテーマに分かりやすく解説をしていきたいと思います。

目次

乾太くんをオール電化で取り付ける場合の手順

オール電化の方は様々な点で疑問点があるかと思います。

・取り付けられるのか?
・大きさは?
・ガス会社への連絡は?
・ランニングコストは?

主な疑問点と解決策を交えて解説させて頂きます。

疑問点と解説

オール電化住宅でも取り付けは可能か?

可能です。しかし、ガス料金のプラスαがあります。また、ガス配管工事などが必要となります。

ガス配管工事について
・都市ガス→基本有償(配管引き込み+材料+施工費)
・LPガス→無料(契約書にて締結が多い)

ガス料金は基本料金(固定費)+使用量×単価+税となります。都市ガスとLPガスの料金体系は少し違いますが毎月のコストがプラスαとなります。

ここで都市ガスエリアの場合、毎月の料金はLPガスに比べると安くご利用ができますが、引き込みと工事料金が有償となるので設備投資が予算以上にかかる可能性が高いです。一方でLPガスはガス会社によってになりますが契約書を締結して10年から15年継続的な取引きをすると設備投資費用をかけず導入する事が可能です。

本体の大きさはどのぐらい?

家庭用ガス衣類乾燥機「乾太くん」のラインナップは4タイプになります。

ラインナップ画像
3kgスタンダード
H60.9×W55.0×D50.6
5kgスタンダード
H68.4×W65.0×D56.1
5kgデラックス
H68.4×W65.4×D54.5
8kgスタンダード
H68.4×W65.0×D64.1
カンタマン

8kgと5kgの違いは奥⾏き8cmの違いのみ!まずは取り付けたい場所に入るか?の確認が必要になります。

ガス種は都市ガスエリア?LPガスエリア?

今お住まいの地域のガス種を確認ましょう。都市ガスエリアなのか?またはLPガスエリアなのか?によって設備投資の金額や毎月のランニングコストの違いがあります。

設備投資の違い
・都市ガス:引き込み、ガス配管材料、施工費(配管長さにより違う)→全て有料により割高
・LPガス:引き込みなし、ガスボンベの設置、施工費→全て契約書にて締結

ランニングコストの違い
・都市ガス:熱量が低い、ガス料金はLPガスに比べ安定、約2割程安い
・LPガス:熱量が高い、ガス会社より料金が違う、約2割程高い

ガス料金のランニングコストの目安は?

都市ガス料金

使用量基本料金
(円/件・月)
基準単位料金
A表0m3~20m3まで759145.31
B表20m3~80m3まで1,056130.46
C表80m3~200m3まで1,232.00128.26
D表200m3~500m3まで1,892.00124.96
E表500m3~800m3まで6,292.00116.16
F表800m3~12,452.00108.46
参照元 東京ガス

1日1回使用して、約6m3の使用量になるので基本料金を加えると1,631円(税込)程になります。2022年5月時点では基準単価より20円から30円のプラス料金になっております。あくまでも参考価格になります。

※1東京ガス料金を参照

LPガス料金

使用量基本料金基準単価(料金)
0〜7m31,760671
7.1〜20m31,760649
20.1m31,760616

1日1回使用して、約3m3の使用量になるので基本料金を加えると3,773円(税込)程になります。都市ガスと比べてしまうと2倍以上のコストになります。

LPガス会社によっては料金単価が安い会社もございますので、ガス会社の見直しや料金単価の交渉をしみてましょう。

オール電化住宅の方が注意する点

導入までの流れは把握できましたか?

続いては更に注意しておいた方がいい注意点を解説いたします。

では注意点を3つにまとめました。

・火災保険料が割高になる
・排気ダクトの穴開けできない場合がある
・LPガスの場合、屋外にボンベを置く必要がある

火災保険料が割高になる

オール電化住宅とガス住宅では火災保険料に違いがあります。更にオール電化住宅の特別割引きなどがある保険会社も存在します。実際にオール電化から乾太くんを導入した方の話しによると火災保険料が月々で500円から1,000円程の値上がりになったと聞きました。

保険会社によって料金は変わると思いますが事前に確認しておく必要があります。契約内容を変更せずにご利用した場合において万が一乾太くんからが火元で火事になった場合は保険が下りない可能性が高まります。

排気ダクトの穴開けができない場合がある

排気ダクトとは?ガス衣類乾燥機には燃焼時に出る排気を屋外に排出しないといけません。

万が一密閉した空間で滞留した場合、一酸化中毒事故になる可能性やカビの原因にもなり兼ねません。

では排気ダクトの穴が開けられないケースとして、住宅メーカーの保証期間中である場合穴開けをすると保証が下りなくなってしまう可能性がある為、築年数が浅くオール電化住宅の方に多いケースとなります。

住宅メーカーと設置する段階でしっかり確認をしておきましょう。

LPガスの場合、屋外にボンベを置く必要がある

LPガスの場合、ボンベを屋外に設置する必要があります。使用量にもよりますが基本設置で20kg容器を2本設置する必要があります。

20kgボンベの寸法で2本を設置した場合、有効寸法も加えると800mm幅が必要となります。また、外壁に配管、ガスメーターなどの設備を設置する必要があります。

20kgボンベの寸法

高さ834mm
内径310mm
外径315mm

上記のように高さと外径もあるので見た目はかなり目立ちますので、不安になる方もいらっしゃいます。

カンタマン

ワンポイントアドバイスとしてボンベを隠すパネルがあるので不安な方はガス屋さんに相談してみて下さい。

まとめ

ここまでオール電化にお住まいの方が乾太くん導入を検討している方向けに導入までの流れと注意点を紹介しました。

是非参考にしてみて下さいね。

実際にオール電化の方が乾太くんを導入した際の声なども交えて解説させて頂いているので、再現性が高い内容となっております。

また、他の疑問点などございましたらお問い合わせ頂けますと幸いです。

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